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人生の指針『気づきの成功学』(日刊工業新聞)

2013/08/05人生の指針『気づきの成功学』(日刊工業新聞)

平成25年8月5日 日刊工業新聞

人生の指針『気づきの成功学』

書窓/平和テクニカ社長・小池達夫氏「人生の指針『気づきの成功学』」
主体的な人生を送る指針として読んでほしい…と小池さん

他人の目で自分を見る
長年大事にしている一冊がある。田舞徳太郎著『気づきの成功学』だ。仕事だけでなく人生の指針となる考え方が記されており、新入社員には毎回手渡している。
 本書との出会いは社長に就く以前のこと。創業者である父の下で働きながら、後継者としての意識が高まりつつあった頃、著者の田舞氏の講演を聞いた。その素直な人柄、人生経験をありのままに話していることに魅力を感じ、著書を買い求めた。いわゆるノウハウ本とは趣が異なり、普遍的で哲学のある内容が心に響いた。ちょうどバブル崩壊を経て上り調子の時代は終わり、自分自身や仕事について見つめ直すべき時期に来ていた。
 8章に分かれ、前半の「自分を妨げているもの」「人生とは『選択』である」「責任者と被害者」では自分を率直に見つめ直すことを説いている。著者によれば、誰しも生まれた時は素直な感受性を持っているが、成長する中で思い込みや固定観念が生じ、自ら阻害要因を作ってしまう。
 まずは自分の発想パターンに「気づく」ことが第一歩になる。しかし、自分の視点だけで「気づく」ことは難しい。いかに相手の立場に立って考え、他人の目で自分を見ることができるかが重要だ。この問題はビジネスにも直結している。「気づき」がなければ課題として抽出するに至らず、改善はできない。
 また「責任」に関するくだりは、経営者になってから読むと一層感じるところが大きい。平常時は「責任を取る」と簡単に言うが、いざ有事になると誰だって言い訳したくなる。
 後半の「目標を実現するために」「袖すれあう縁をも生かせ」といった章では、実際に「気づき」を成功に結びつける方法を伝授している。理念と実践がバランス良く書かれており、身近なことから自分で試してみようという気持ちになれる。私の会社でも、今年度の行動指針に「小さなチャレンジ」を掲げている。考えるだけでなく、行動に移すことが肝心だ。
 田舞氏は自らの苦しかった境遇を例にとり、どんな人でも「気づき」があれば良い人生にできる、と締めくくっている。その感受性を養うためには、子供時代の育て方も大事だろう。最近、初孫が生まれてしみじみと実感している。社員にも単にビジネス用としてではなく、主体的な人生を送る指針として読んでほしい。何より、私自身が時折読み返して初心に戻る術としたい。
 
 【余滴/人柄にぴったり】
 本書の刊行は1995年。小池社長の指摘通り、バブル崩壊を経て「自分探し」が流行し始めた頃にあたる。人間肯定を根本に据えた田舞氏の理念は、小池社長の温かく謙虚な人柄にぴったり合う。「社員を縛らず、主体性を伸ばす」と人材育成にもその発想が生きる。「男性の方が比較的思い込みが強く、女性の柔軟さを見習いたい」と打ち明ける姿に、率直さと懐の深さを感じた。普遍性のある本だけに、読み返すごとに異なる発見が得られるという。(中村典子)

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