高速精密切断機のブランドであるファインカット(FINECUT)は、切断加工が難しい素材でも高速で安定した精密切断を可能にし、自社工場による高度な生産管理、品質管理、トレーサビリティの各システムにより、ロングライフな部品提供体制、メンテナンスの即応対制でサポートされています。
「ファインカット」・「FINECUT」は、平和テクニカ株式会社の登録商標です。
精密切断砥石のブランドであるナストン(NASTON)は、弊社那須工場(栃木県那須町)で製造している「那須の石」=「NASU+STONE」とういう意味で「NASTON」と命名し、品質の安定を維持するため温度・湿度が一定に保たれた生産ラインから、厳しい品質管理のもと製造されています。
精密切断砥石を用いた切断は、非常に硬い鉱物質(アルミナ系・炭化物系)の粒子で研削するので普通の金属材料ばかりでなく、焼入鋼や超硬合金、セラミックスなど難削材料の切断が可能です。また、切りくずが極めて小さいため切断面粗さが格段に良好で寸法精度もよく、研削能率(時間当たり生成切りくず体積)に優れたハイスピード切断を可能にします。
精密切断機、精密切断砥石、水溶性研削液という専門性が高いトータルカッティングソリューションで、お客様の精密切断に関する悩みを解決に導きます。
砥石は、砥粒、結合剤、気孔の三つの要素より構成されています。
砥石の作用面に多数出現している砥粒は、突起によって被加工物を少しずつ削り取ると同時に、砥粒自身も突起がしだいに鈍化・粉砕され作用面から脱落します。この脱落(摩耗)により作用面には次々に新しい砥粒が現れます。砥石の摩耗により外径は小さくなっていきますが、切れ味は最後まで変わることなく維持されます。
消耗部品につきましては、ほとんどが供給可能です。
ファインカットシリーズは、自社工場による高い内製率を誇り、高度な生産管理、品質管理、トレーサビリティ、顧客管理、マーケティング、販売管理などの生産、保守、販売に至る一気通貫のシステムによりマネジメントされています。
一般鋼材をはじめ焼入鋼や超硬合金、タングステンなどの金属材料、ベークライトやFRPなどの硬質樹脂やセラミックス、ガラスなど非鉄金属も精密切断が可能です。不向きな材料は、軟質のゴムやプラスチックなどがありますが、金属と合わさっている複合材料であればきれいに切断できる場合があります。
切断砥石に関しては「トクウストイシの豆知識」をご参照ください。
弊社カッティングセミナールームでは個別勉強会の開催、ショールーム「カッティングバンク」では切断機全機種の展示、切断砥石資料の展示、技術相談、切断体験、テストカット・データ提供(無償)なども行っております。ぜひご活用ください。
CCS(カッティング・カウンセリング・サービス)シートをダウンロードいただき、必要事項をご記入のうえ切断を希望される素材と一緒に、弊社営業窓口宛お送りください。
弊社技術員が、お客様の仕事内容に合った条件にて切断機種および砥石選定をさせていただきテストカットを行います。その際に収集した切断データ(切断時間、砥石摩耗量、切断負荷状況など)をもとにテストカット報告書を作成し、切断条件ごとの切断サンプルと一緒にご返送いたします。お気軽にご利用ください。
水溶性研削液は冷却性を主眼において使用され、不水溶性研削液より作業環境の清潔さ、引火の危険性の排除などが優先される場合に適しています。精密切断砥石による湿式加工では、水溶性研削液の良し悪しが砥石や切断機の性能を左右する重要な要素となります。
切断加工中には、砥石と被加工物との接点が非常に高温になります。このため、砥石への熱影響が大きすぎると砥粒や結合剤にダメージを与え、その結果、切れ味や砥石寿命、切断精度などに悪影響をおよぼします。
バイス部周辺拭き上げ後に防錆油などを塗布すると、日常的に使用している防錆油がクーラントタンクに流れ込んでいきます。そして、しだいに研削液面に油膜のフタをするような状態になり、混入浮上油が研削液中の酸素を遮断します。研削液中のバクテリア(微生物)にとって酸素を遮断された研削液の環境は最悪となり、酸欠状態で死滅し腐敗臭を引きおこす原因になります。
それを防ぐため弊社では、アルコール防錆剤『ファインフリー』をご用意しています。