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2018年06月08日 下野新聞 探訪 ご当地ブランド (10)
「那須で開発された砥石(ストーン)がいつまでも光り輝く製品であるように」と名付けられた精密切断砥石。工業用ダイヤモンドを使用しており、硬くてもろい材料でも割らずに切断できる。
自動車や宇宙ロケットの部品切断のほか、レアメタルなどの切断加工、研究にも使用されている。切断面が美しいことから、ドイツ、中国、タイにも輸出しており、世界で評価される製品だ。
茶色のレコード盤のような見た目の製品は、直径7・5~25・5センチ、薄さ0・3~1・2ミリで計12種類に及ぶ。高度経済成長期、通常の砥石では切断が難しいハイテク部品を切断するため、精密切断砥石を製造する平和テクニカ那須工場(那須町漆塚)が独自開発し、2009年には「那須ブランド」に認定された。
製品は那須町在住の従業員により作られている。同工場リーダーの深沢幸子さん(61)は「地元の人材の力が、世界で評価されているんです」と誇らしげに話した。(山岸由実)
いち押し
同工場では現在、従業員27人中18人が子育て中。「良い生活をすれば誇りを持って仕事ができる」と「働き方改革」に取り組んでいる。
メ モ
1枚2,240円~4万9,600円。テストカット、技術相談なども受け付ける。
(株)平和テクニカ株式会社ファインカット事業部 電話046-251-3755。