精密切断機 ファインカット
精密切断砥石 トクウストイシ

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社長メッセージ

父の跡を継いで、社長を引き受けた小池達夫は、地味ながらも本質的な経営を心がけようと考えた。まず会社が持つ実力、社員が持つ実力を冷静に掌握すること。そして現場・現物・現実を直視する「三現主義」で現場を発展の基盤と位置づけること。その方針はブレず、臆せず、小池は会社を引っ張ってきた。

平和テクニカは、機械工具メーカーとしてどんな特長を持っているのですか。

小池:当社は機械工具の販売商社からスタートし、機械の開発、製造、販売という一貫メーカーとして成長してきました。利益の6割が開発・製造、4割が商社・販売という割合です。取引先はIHI、日立製作所といった大企業ばかり。とくに自動車業界では50年以上もお付き合い頂いている日産自動車をはじめとして幅広くお取引いただいています。
 オリジナル製品の代表例としては、高速精密切断機「ファインカットシリーズ」がありますね。これは中小企業優秀新製品賞(りそな中小企業振興財団)を受賞したもので、切断が難しい材料や新素材を、砥石を使った自動制御技術で切断する機械です。切断時間が従来の5分の1に短縮され、低コストを実現しました。

平和テクニカの強みは何ですか?

小池:機械と砥石の両方を同じメーカーが製造している会社は他にない。その両方の側面からお客さまに技術提供できるのは当社の強みですね。機械はメカトロニクス技術ですが、砥石は化学技術ですから、まったく異なる分野の技術を融合させることになる。
 はじめは機械のみを製造していたのですが、機械というのは一度納入すると5年、10年はもちますから、なかなか次から次に売れるものではない。そこへいくと砥石というのは消耗品なので、取引の機会は多くなる。じゃあ、自社で製造しようということでゼロから研究を始めました。試行錯誤を繰り返し、やっと栃木県那須町の工場で本格的に製造しました。
 砥石を使った切断機にどんな用途があるかというと、宇宙開発事業団でのロケットの外壁の切断とか、化粧品メーカーでガラス瓶の肉厚を検査するために切断するとか。当社が持つ砥石を使った精密切断の分野では、どこもついてこられないですね。

社長に就任して、どういうリーダーを目指してきましたか。

小池:企業というのは、あれもこれもやろうとするとウマくいかない。その意味では規模の拡大を目指すよりも、むしろ得意なところを伸ばしていこうと。得意なところといえば開発ですので、開発に力を入れて大きな柱に育ててきました。マネジメントの面では、現場重視。現場の人とできるだけコミュニケーションをとるようにしています。

この仕事をやっていて、よかったと思うことは?

小池:われわれ自身は小さな会社だけれども、取引先は日本でも名だたる企業がズラリと並んでいる。そういう影響力の大きい企業が送り出す製品に、われわれが関っているということが実感できるんですね。どこそこのカメラだとか、どの車種だとか、どの部分だとか。そういう製品の品質を支えているという自負、誇りのようなものはあります。そういうものを言葉にすることはありませんが、そういう気持ちは社員みんなが持っていると思いますよ。

小池さんの人材観、人を見る基準のようなものを教えていただけますか。

小池:モノづくりというのは、努力した結果、その成果がモノとして目に見えるんですよね。それを手に取ってお客さまが使ってくれる。そして、お客さまに喜んでもらえる。それがモノづくりの喜びじゃないでしょうか。そういう価値観を理解できる人と一緒に仕事をしたいですね。職場というのは人生を一緒に過ごすところですから、それが理解できない人はどんなに能力的にすぐれていても、ダメですね。
 当社のような規模の会社が大手企業に対して負けないのは、社長と社員が、顔も名前もわかる1対1の関係であること。私と直接契約のような関係であることです。大手企業ではそういう考え方、発想はムリでしょう。
 そして、社員を人材として大事にする。いま人材へのニーズは営業、研究、製造とほぼ全領域にわたっています。例えば当社の営業は、そうそうたる企業の研究者や大学の先生も相手にする。同業他社からすれば羨ましいくらいの経験ができると思いますし、その分成長スピードも違ってくると思います。
 これ、見てください。自慢の組織図です(笑)。どこが自慢かというと、お客さまを中心に、品質の造り込み部隊までひとつの輪の中に存在しているんですね。社長という立場はお客さまと製造部門の中間にあって、双方の情報を正しく伝達する。そういう当社の姿勢がよく現れているんじゃないかと。

働く場所としての平和テクニカをひと言で表現すると?

小池:これは中小製造業なら多かれ少なかれ共通するんですが、とくにウチの会社は団結力が強い。何かコトがあると、瞬時に一つになってぶつかっていく。これで数々の困難に向かってきたという歴史があります。
 それから、みんな野次馬根性が旺盛、好奇心旺盛(笑)、そういうことで自分なりのスタンスを持っているような気がしますね。私も自社の商品、製品、サービス、社員に愛情とプライドを持って、ますますいい社風を磨いていきたいと考えています。

最後に読者である学生の皆さんにメッセージを。

小池:人間のやることには、一つとして無駄なものはありません。だから、学生時代には役に立ちそうにないこと、下らないと思えることでも一生懸命やっておくといいと思いますね。そういう中から真面目に取り組むべきことが出てくるかもしれない。人間に無駄なんてないと思うし、無駄がなければ成長もしないと思いますね。

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